市川衛の表現領域
四十年近くの独自のインタラクティブアートの探求の中から、インタラクティブ・インスタレーションやiOSアプリケーション開発をはじめ、同じ軸線上の美意識に基づき領域を超える表現活動へと発展してきた。その活動は平面や立体などの造形芸術、童話形式のテキスト表現、さまざまな楽器を操る即興演奏や作編曲の音楽活動、マルチスクリーンを含む映像インスタレーションなど表現領域は多岐にわたる。
市川衛の表現の原点は音楽にあったが、自己の目指す表現の本質が音楽に内在するインタラクティブ・コミュニケーションであることに覚醒したことを契機に独自のインタラクティブ理論を構築し、視覚と聴覚を融合したインタラクティブアートを中心に作品制作を行ってきた。