インディアンフルートの世界

 ネイティブアメリカン (インディアン) フルートはネイティブアメリカンに伝わるラブフルート(love flute)とも呼ばれる楽器で、起源については精霊と関わるスピリチュアルな伝説がある。身心を癒やす効果がある柔らかく優しい音色、独特の心地よい演奏感が生み出される。コンサートなどで人に聞かせるというより自然の中で瞑想するような楽器であることがユニークだ。

 音を出す仕組みはリコーダーとほぼ同じだが、管が2室に仕切られた構造がネイティブアメリカンフルートの大きな特徴である。バードと呼ばれる部品が革紐で固定されて仕切られた2室をつなぐ役割をする独特な構造で、そのため十分前後で湿気がたまり演奏できなくなるという楽器としての欠点はあるが、現代の楽器と全く反対の方向を向いているのがむしろ魅力的であると感じてしまう。

 5穴と6穴のものがあるが5穴が基本で、6穴でも中央の穴を革で塞いでいることが多い。音階はマイナーペンタトニックで、標準のAm菅(写真中央)ではA-C-D-E-Gとなっている。

所有しているインディアンフルート

所有しているインディアンフルート