平面作品

パステル画

カラーパステル画
モノクロパステル画
パステル画小品集

水彩画

水や波の水彩画
花の水彩画
裸婦の水彩画

アクリル画

女性の顔のアクリル画
単色系アクリル画

市川衛のパステル画の技法

パステル画の線の多くは、音楽的な動きが感じられる曲線を無意識から紡ぎ出すように直感的に描いている。その流れが生きるように、パステルや木炭の鉛筆や滑らかな滑りのボールペンを使用している。リズムやハーモニーが感じられる生きた線は、鑑賞者の参加性を高める効果がある。

線は輪郭線としての意識を極力抑え、没骨法に近い感覚の骨の描画を意志した線を多用している。そのため、輪郭線状の線であっても区切る空間は内と外が確定するとは限らず、両義であったり曖昧であることが多い。顔や身体などは全体の輪郭をあえて描かないことが選択していることが多いが、そこに鑑賞者が見えていないものを自らが作り出すような対話的な視覚空間を生じさせることを意図している。

色彩はぼかしを生かしながら、色彩のリズムやハーモニーが感じられる配色の工夫をしている。ぼかしは綿棒やティッシュペーパーなどを用いて、シンプルでミニマムな配置でマチエール感や立体感を出している。