3部作であるFREEDOM、RACE、CROSSのソタイ画のひとつ。3部作はそれぞれ赤、緑、青の世界を表現した絵画に、オビツの1/6 (27cm)スケールのソフトボディを組み合わせたものである。
CROSSは水や空を象徴する青の世界をテーマとしている。使用しているボディは11体で、すべてうつ伏せである。CROSSは文字通りの十字架以外に、ジェット機や飛行機の編隊などのイメージが喚起するものとなっている。
青の世界は、すべての生命を育む存在である水や海、空気、空、宇宙などをイメージしている。地の水の世界から空や宇宙の天の世界へと11体のソタイが十字架を形成して上昇していく様子や、海をイルカなどの群れが回遊する姿を空から見た俯瞰などをイメージした。
11という数字は重要な霊数である。密教世界の中心に存在する大日如来、十一面観音、古事記に最初に現れる造化3神の中心である天之御中主神(あめのみなかぬし)などに通じ、これはそのままキリスト意識に繋がっている。