野菜・果物

野菜や果物などの農作物を生産する方法としては主に慣行農法、有機農法、自然農法の3種類がある。

慣行農法は化学肥料や農薬などを使用する農法で最も効率的な生産が出来、スーパーなどで売られてるほとんどの野菜や果物はこの農法で作られている。

有機農法は化学肥料でなく有機肥料を用い、農薬も少なくする努力がされる。肥料の3大要素はチッソ、リン酸、カリウムといわれるが、それだけで作られた作物には重要なミネラル分が欠けており、本来の栄養を備えた作物にはならないようである。有機農法では有機肥料を使用することで本来の野菜・果物に近いミネラル分を含んだ作物を生産することができる。慣行農法より手間がかかり収穫量も落ちて価格も多少高いが、栄養価も味も優れたものが多くなる。

自然農法は慣行農法と全く反対の発想で、化学肥料や農薬を全く使わず、植物の自然の力を最大限引き出そうとする農法で、木村さんの「奇跡のリンゴ」で一躍有名になった。生産は絶対無理だとされたリンゴの自然農法による生産を成功させた壮絶な戦いが、本や映画となって大いに注目された。大変な手間ひまがかかり生産効率もひどく悪いが、収穫に成功すれば本来の最高の味と栄養価を兼ね備えた作物が手に入る。

自然農法の作物はぜひとも手に入れたいものではあるが、現在は生産量が少なく入手しずらく、しかもかなり高価でなる。自然農法による作物生産が広がって流通量が多くなり価格も押さえられるのが理想であるが、まだ現実は厳しい状況であり、自然農法の作物を日常的に手に入れるのはなかなか難しい。

「奇跡のリンゴ」の本をはじめ、マクロビオティックなども含め農産物に関するさまざまな情報に接した結果、私が現在選択している野菜・果物は、自然農法までには届かなくとも、有機肥料中心で農薬を極力抑える生産の努力がされた有機農法の作物である。
幸いなことに、安全で栄養があり美味しい作物に関して意識の高い生産者、販売者、消費者のネットワークが徐々に広がっており、各地で有機野菜などが手に入るルートも多くなってきている。各地に小さな販売店があったり、ネットでの購入の手段も増えてきた。
なお、マクロビオティックは漢方薬の陰陽と同様に理論的にはほぼ正しいと感じているが、正しく実践する場合には陰陽を判断する判断にかなりの経験や智恵が必要なである。スティーブ・ジョブズはマクロビの使い方に失敗して寿命と縮めたともいわれているが、マクロビを間違った使い方をした場合には体に悪い影響を与えることもあり、なかなか実行は難しいと感じているが、基本的には正しい知識も多いと思われ、正しいと思えた知識は参考にしている。

野菜に関しては「有機野菜の店」などで、5年以上農薬を使用していない土壌で栽培された農薬を最小限にしているものを中心に、なるべく季節にあった旬なものを選ぶようにしている。傷があったり形が悪くても気にせず、中身重視で選ぶようにしている。

良心的な有機農法で作られた大根は葉っぱの部分も安心して食べられ、栄養価もある。慣行農法の大根は葉や首の部分に農薬が多量に残留しているといわれ、青首大根の葉っぱが切られているのは農家のせめてもの良心だともいわれているようだ。農家の人が自家用に食する野菜は出荷用とは別に安全な育て方をしてるともいう。

有機農法+減農薬で生産されたニンジン、ゴボウ、キュウリ、トマト、ネギ、ホウレンソウ、ニンニクなどを調理して食べると、ひと味もふた味も違う味を楽しめることをうれしく実感している。そうでなければ毎日の料理が楽しくなく苦痛になり、長続きはしないだろう。キンピラを良質なゴボウとニンジン、出汁醤油でしばしば作るが、いつ食べても我ながら絶品の味でヤミツキになる。

自然農法を行っている農業者の話だと、形やキズなどの問題で畑に廃棄された作物は、慣行農法のものはすぐに腐って異臭を放つが、自然農法のものは枯れてドライフルーツのように萎んで枯れていくような状態になるそうだ。自然の摂理に反した作物が正常でないことはこうした事例でも直感できる。
慣行農法で栽培されたキュウリやニンジンなどの野菜は少し長くほっておくとすぐにぐちゅぐちゅに溶けてしまうような痛んだ状態になるのに対して、有機農法のものはなかなか痛まずに長持ちするという経験を自身でもしている。自然農法でなくとも有機栽培でも似たような傾向がはっきりでているようである。

良質な野菜に慣れてしまうと、スーパーで売られている慣行農法の通常の野菜は見た目だけは良いがごまかしのカスの野菜に見えてきてしまうようになる。モンサントが主導するいびつなF1種の野菜が主流となっていることや、遺伝子組み換え作物の広がりも危機的な重大問題である。見た目だけの野菜にごまかされて、健康を損ない、正常な味覚を失いたいとは決して思わない。

野菜をサラダで私が食べる場合、添加物が多い市販のドレッシングは一切使用しない。野菜サラダのドレッシングはオリーブオイルが中心で、たいていは良質のエクストラ・バージン・オイルと保存料を使用していないオーガニック・バルサミコ酢、それに塩・コショウをお好みでというイタリア風の食べ方をしている。醤油漬けした生ワカメと出汁醤油を加えて少し和風にしたりもする。
マヨネーズの場合は添加物が多い市販のマヨネーズは決して使用しない。手間ひまかけて自作マヨネーズを作るのがベストだろうが、面倒なので添加物がない「松田のマヨネーズ」を使う。

ちなみに、スーパーなどで刺身についてくる大根のツマは問題があるようなので全部捨て自分で大根の千切りを作る。ついてくるワサビのパックも添加物だらけなので捨て、より安全な添加物の少ない静岡産のチューブ入りのワサビを使用している。

果物の選択は残留農薬が多くないかをチェックしつつ、高級品でなくとも安全で良質で旬なものをなるべく求めるようにしている。果物は流水で農薬を洗い流すような洗い方をするのが良いらしい。

果物の判断は野菜に比べて難しく、第六感に頼らざるを得ない場合が多いが、素性のわからない外国産の果物に手を出すことはまずない。